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⑩企業が熱心に株主優待を実施するのはなぜ?
配信日:2016年9月15日
上場企業の株主に対して利益を還元する方法は、配当と株式分割が一般的です。
こんにちは。管理人のしろがね笑美です。
上場株に投資していると配当金もらえますよね。会社によっては株式分割を繰り返してくれて
気がついたら保有株が増えている場合もあります。
さらに株主優待をする会社が増えているようで、この記事を書いている2016年4月時点で
1,300社近くが株主優待を実施しています。
どうしてそんなに上場企業が株主優待を採用するんでしょう?
単に気前がよいってことなのかしら?
そんなことが気になったので少し勉強してみたことをシェアします。
株主優待が企業にもたらすメリットについて考えてみました。
さきほど書きましたが、上場企業の大半は配当金を支払って株主に利益を還元しています。
会社によっては株式分割することで無償で株式を株主に支給してくれる場合もあります。
株主優待を実施すると、企業側にたって考えるとさらに手間とコストを増やすことになります。
株主優待には配当金や株式分割とは異なるメリットを期待しているから
これは管理人 しろがね笑美の個人的な考えとして読んでいただきたいのですが
おそらく企業にとって株主優待実施によるメリットは2つあると思います。
ひとつは
①安定株主の確保
魅力的な株主優待を実施していると、株主優待を入手するために投資家から注目が集まります。
優待の権利を手にするために、その会社が定めた権利確定日に株主でいる必要があります。
もしもその優待内容が継続的に手に入れたいなと思える内容だったら、次回も手にしようと考えてくれる株主が出てくるでしょう。
中にはそのまま株を保有していようと考えるかもしれません。そうなったら会社にとっては安定株主を確保することにつながります。
毎回送ってもらえる株主優待を楽しみにしてくれる小口投資家が長期にわたって株を保有してくれると安定株主が増えてきて、
株式市場の乱高下があっても急落するリスクが軽減される効果があるかもしれません。
こうやって小口の投資家が増えてくると、一人一人の保有株数が少なかったとしてもまとまった効果が期待できます。
短期売買を繰り返す大口投資家の影響で株価が大きく乱高下してしまうリスクを軽減する役割が期待できます。
このような効果を期待して、会社側は長期株主により充実した株主優待を配布する工夫につなげている側面があると思われます。
もうひとつは
②株主数の増加
株式を上場しつづけているためには株主数を一定以上確保しておく必要があります。
東証一部上場企業の場合なら2,200人以上
東証二部上場企業なら800人以上
マザーズなら200人以上
(上場基準の詳細は日本取引所のHPをご参照ください)
発行株数が少なく、株主数が少ない会社ほど、大口の投資家に株を買い占められてしまうと、
上場基準に抵触しかねません。
そこで小口投資家のファンを増やしてできれば長期的に保有してもらい、
上場基準以上の株主数を確保することを狙っているのだと思います。
株主優待が年々充実している会社は、おおむね業績がしっかりしており、
配当金も増やしてくれていることが多いです。そのような会社は長期的に保有していて安心ですし
株主として応援したい気持ちになっていきます。
長年株を所有して株主優待を受け取り、その会社についての理解を深めて
ちょこっとお小遣いも増えたらいいなあって私たちはいつも話しているんです。
というわけで、ここでは企業が株主優待を実施する狙いについて考えてみました。
あなたのお考えも聞かせてください。
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