ヘッジファンドで運用して失敗した話も聞くし不安だなぁ
ヘッジファンドが気になるけど初心者でも大丈夫か心配だわ
ヘッジファンドでの資産運用をしてみたくても、「失敗したらどうしよう」、「初心者でもできるのかな?」という不安は尽きないですよね。
ですが安心してください。ヘッジファンドこそ初心者のための資産運用です。
分かりやすく解説していきますので、ヘッジファンドでの運用を検討しているならぜひご一読ください。
ヘッジファンドってそもそも何?
ヘッジファンドの元祖
まず、ヘッジファンドとはそもそも何なのでしょうか?
ヘッジファンドが誕生したのは1949年です。「ヘッジドファンド(Hedged fund)」という言葉をアルフレッド・ウィンスロー・ジョーンズが使い始めました。
言葉として登場したのはこの時ですが、機能としてのヘッジファンドは1920年代に誕生したと言われています。
このヘッジファンドの原型は、ベンジャミン・グレアムとジェリー・ニューマンによるグレアム=ニューマン・バートナーシップです。
ベンジャミン・グレアムは言わずと知れた世界最高の投資家ウォーレン・バフェットの師匠です。ウォーレン・バフェットもこのグレアムのパートナシップをヘッジファンドの原型だと考えています。
ヘッジファンドの歩み
ヘッジファンドがやる事は非常にシンプルで投資家の資産を預かり代わりに資産運用することです。
ただし、ヘッジファンドは富裕層のみに提供されるサービスで、誰もが利用できた訳ではありませんでした。
1990年代に入るとインターネット・バブルの影響も受けてヘッジファンドの数は大幅に増加し、20%~30%といった高リターンが出たため注目度もどんどん高まっていきました。
2000年代に入っても人気はどんどん上昇しましたが2008年におこったリーマンショックにより一時期は1.9兆ドルに上ったとも言われる運用額は減少しました。
しかし、リーマンショック後も人気は回復し今でも運用額は増加し続けており、2021年には4兆ドルを超えています。
リーマンショックなどの特別なタイミングで一時的な低下はあるものの、基本的にヘッジファンドはずっと人気が上昇しており人々の注目を集め続けています。
初心者でもヘッジファンドは利用できるの?
初心者にこそおすすめのヘッジファンド
ヘッジファンドが人気なのは分かりましたが、富裕層専門のサービスと聞くと初心者でも利用できるのか不安になってきますよね。
ですが、安心して下さい。初心者こそヘッジファンドを利用するのにぴったりです。
なぜなら、ヘッジファンドは資産運用のプロで、一度資産を預けてしまえばあとは完全にお任せで資産運用できるからです。
初心者だからといって気後れする必要はありません。
むしろ自分で運用してみたい中級者や上級者の人より向いていると思います。
資産運用のプロであるヘッジファンドの実績とは?
ヘッジファンドは運用のプロだと述べてきましたが、実際の所これまでの運用成績はどうなっているのでしょうか?
代表的なヘッジファンドのインデックスであるユーリカヘッジヘッジファンドインデックスと日経平均を比較してみましょう。
1999年末からの比較結果がこちらです。
日経平均が+100%しか成長していないのに対し、ヘッジファンドインデックスは+643%も成長しています。
ヘッジファンドインデックスは日経平均の6倍以上も成長して、歴史的に見てもとても素晴らしいパフォーマンスを残しています!
これだけハイパフォーマンスを発揮しているヘッジファンドに代わりに運用してもらえるのですから嬉しいですよね!やっぱり初心者の方にこそヘッジファンド運用はおすすめです!
ヘッジファンドが大損や失敗した例はある?
そうは言ってもヘッジファンドでも失敗した例を聞いたことがあるからなぁ。
不安な気持ちも少しある。
確かにそうですよね。いくらヘッジファンドといえど絶対に失敗しないわけではありません。
実際に過去に失敗したヘッジファンドはあります。代表的な例がロングターム・キャピタル・マネジメント(LTCM)です。
ロングターム・キャピタル・マネジメントは高度な金融工学に基づいた運用戦略で多大な利益を挙げていましたが、アジア通貨危機に端を発する市場の大きな変動によって大損してしまい破綻へと追い込まれました。
なぜ破綻にまで至ったかというと、巨大なレバレッジをかけていたためです。損失が出始めると、その額は巨大なものに膨れ上がり挽回できない状態となってしまいました。
「レバレッジをかける」とは借金をして実際の保有金額よりも大きな額の取引を行うことです。
利益が出ているうちは良いのですが、いったん損失に転じると一気に大損するためハイリスクハイリターンな取引となります。
ヘッジファンドで大損しない為の対策とは
それでは、ヘッジファンドでこういった大損や失敗をしないためにはどうすれば良かったのでしょうか?
先程の事例を考えれば簡単ですね!
そう!ヘッジファンドで大損や失敗を避けるには、レバレッジをかけなければいいのです!当たり前のことですが、借金をしてまで資産運用してはいけません。
ヘッジファンドで資産運用する際は、レバレッジをかけていないヘッジファンドを選ぶようにしましょう。
活躍しているヘッジファンドあれこれ
勉強のために大損して失敗したヘッジファンドに注目しましたが、今活躍しているヘッジファンドはたくさんありますよ。
という訳でいくつかのヘッジファンドを取り上げてみてみましょう。
ルネッサンステクノロジー
ファンドマネージャーはジェームズシモンズです。彼は大学教授であり、アメリカ数学界などから数々の賞を受賞しています。
ルネッサンステクノロジーズは、数理モデルやコンピューターを使用して取引するいわゆるクオンツ・ファンドであり、最も成功したヘッジファンドの一つなのは間違いないです。
ジェームズ・シモンズの2021年の報酬は34億ドル(4,896億円)となっており、これはファンドマネージャーの中でも最高水準の報酬です。
ザ・チルドレンズ・インベストメント・ファンド
ザ・チルドレンズ・インベストメント・ファンドはイギリスのアクティビストファンドです。
経営理念は「経営陣との対話による価値創造」であり、いわゆるモノ言う株主として投資先企業に働きかけていきます。
ファンドマネージャーを務めるのはクリストファーホーン氏で、彼はヘッジファンドで成果を出すのはもちろんの事、恵まれない子供達の支援をする財団にも45億ドル以上の寄付を行っており、こうした活動が評価されて英国王室からサーの称号が授与されています。
2021年のクリストファーホーン氏の報酬は22億ドル(3,168億円)となっています。
シタデル
シタデルのファンドマネージャーを務めるのはケネスグリフィン氏です。彼はハーバード大学に在学していた18歳の時にヘッジファンドを創業しています。
非常に若いころから活躍しており、31歳の時には運用額は20億ドルを超え、今やその運用額は350億ドルに上っています。
まさに生粋のヘッジファンドのファンドマネージャーといえるケネスグリフィン氏ですが、彼の2021年の報酬は25億ドル(3,600億円)となっています。
報酬の額が多すぎて何だかよく頭に入ってきませんね(笑)ただこれだけの報酬をファンドマネージャーが貰えるのは、ヘッジファンドがファンドマネージャーの類稀なる才能によって成功しているからこそですね!
ヘッジファンドはなぜオンリーワンの資産運用なの?
ヘッジファンドはなぜ他の金融商品とは一線を画しているのでしょうか?
これだけの結果を残せている理由を紐解いておきましょう。
理由は3つあると思います!順番に見ていきましょう!
①ファンドマネージャーの能力がスゴイ
まずは、何といってもファンドマネージャーの運用能力でしょう。
ファンドマネージャーの運用能力が突出しているからこそ、ヘッジファンドは圧倒的な成績を残せるのですし、ファンドマネージャーの巨額の報酬も許されているのです。
投資信託などの一般的な運用商品は、ただの会社員がファンドマネージャーを務めますが、ヘッジファンドでは本当の意味でのプロが運用するので結果を残せるのです。
②絶対利益を実現する運用プランがスゴイ
一般的な投資信託では、広く多くの人から募集するので運用手法に制限がかかっており、さらに相場悪い時にはマイナスでも良しとする傾向があります。
しかし、ヘッジファンドでは運用方法に大きな制限はありません。
市況が良かろうと悪かろうと、持てるだけの手段を尽くして常に利益を狙います。
運用能力の違いはもちろんありますが、そもそも利益に対する取り組みや心構えから全く違うのです。
投資信託では相場が悪い時はマイナスが大きくならない事を目標にします。
しかし、ヘッジファンドはどんな相場であれ利益を追求するのです。
③ヘッジファンドならではの出口戦略がスゴイ
資産運用において出口戦略は非常に重要です。
資産運用では、投資したものを最後に売却して利益を出さなければいけません。絶対に必要な工程ですので最後にどうやって売却するかを考えておくことはとっても重要なのです。
例えば、一般の人が株式投資をすると普通に市場で売却するしか方法がありません。
しかし、ヘッジファンドは投資先の経営陣や他の大株主など様々なステークホルダーと交渉して株式を売却することができます。
また、一般の個人投資家には難しいですが、場合によっては裁判所なども巻き込み、交渉を有利に進めて株式を売却する事もできます。
本来難しい売却を、様々なそして特別な方法で出来るのがヘッジファンドの強みです。
ヘッジファンドで資産運用するにはどうすれば良い?
何だかヘッジファンドに投資したくなってきた!
それではヘッジファンドに実際に資産運用を依頼するにはどうすればいいのでしょうか。
一般的には、すでにヘッジファンドに投資している顧客から紹介してもらうのが一般的です。
ですが、知り合いにヘッジファンドの顧客なんてあまりいないですよね。
でも安心して下さい。ヘッジファンドのホームページから問い合わせることで資料請求や面談依頼ができます。
ヘッジファンドが投資家を募集している状況であれば快く対応してくれるはずですので遠慮はいりません。
個別のおすすめヘッジファンドについては下の記事で紹介していますのでぜひチェックしてみて下さい。