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40年の歴史に惑わされるな!情報エレクトロニクスファンドの評判や利回りを徹底解説

情報エレクトロニクスファンドは40年の歴史を誇るご長寿投資信託です。なんと日本の中でも6番目に長いファンドとなっています。


個人投資家

40年も続いていたら間違いない!?


確かに40年はスゴイ数字ですが一概に良いファンドと言えないところが資産運用の恐ろしさです。果たして本当に良いファンドなのかきちんと分析していきましょう!


他の投資信託についても別の記事で解説していますので気になる方はそちらもチェックしてみて下さい。

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目次

情報エレクトロニクスファンドの運用コンセプト

情報エレクトロニクスファンドの運用戦略

さぁまずは情報エレクトロニクスファンドの根幹をなす運用コンセプトから見ていきましょう。


情報エレクトロニクスファンドの運用戦略は「エレクトロニクス企業」もしくは「情報通信企業」への投資となっています。

参照:野村アセットマネジメント


よくあるテーマ型の投資信託といってしまえば、そうともいえますね。


ただ40年もやっているため、PC、携帯電話などが時代の先端を行くイノベーション企業という状況からスマートフォン、IoT、生成AIなど時代の移り変わりを感じることができます。


また、ファンドパフォーマンスの直接的な要因については次のようなイメージ図で詳しく説明されています。


参照:野村アセットマネジメント


野球に例えていますが、とても分かりやすいですね。10戦10勝はむりですが、上昇する株の命中率をあげることと、その上昇幅を伸ばすことでパフォーマンスをあげていくという考え方です。


理にかなっていて良いポートフォリオの選定の仕方だと思います。問題はこれをどれだけ実現できるかどうかです。口で言うのは簡単ですが実践するのは簡単ではありません。


情報エレクトロニクスファンドのファンドマネージャーは野村の誰?

そして、この運用を実現していくファンドマネージャーは誰なのでしょうか。


投資信託ではファンドマネージャーが明かされないことも多いですが、情報エレクトロニクスファンドではそんなことはありません。


きちんと顔と名前を出して紹介されています。



参照:野村アセットマネジメント


1995年に入社し、25年以上の運用調査経験を有するベテランの方が務められています。


情報エレクトロニクスファンドは新NISAで運用できる?

さて、情報エレクトロニクスファンドの概要は分かりましたが、新NISAで運用できるかも確認しておきましょう。


新NISAとは少額投資非課税制度のことで既定の条件を満たしていれば、通常20.315%かかる税率を0%にすることができます。


情報エレクトロニクスファンドは新NISAの成長投資枠対象です。年間240万円以内、総額1200万円以内という上限はあるものの、この金額内であれば非課税で資産運用を行うことができます。


損失発生時の損益通算ができないなどの弱点もありますが、少額の運用を検討している場合は一考の価値があると言えるでしょう。


情報エレクトロニクスファンドの手数料とは!比較してみましょう。

続いて、気になる手数料についてもチェックしておきましょう。


情報エレクトロニクスファンドと同じアクティブ型の投資信託で比較してみましょう。


グローバル・プロスペクティブ・ファンドスパークス・新・国際優良日本株ファンド情報エレクトロニクスファンド
購入時手数料最大3.3%最大3.3%最大2.2%
運用管理報酬年1.658%年1.81%年1.60%
信託財産留保額なし0.3%なし


購入時手数料、運用管理報酬、信託財産留保額、どの項目で見ても情報エレクトロニクスファンドの手数料は若干ではありますが安くなっています。


つまり、情報エレクトロニクスファンドの手数料は、特別安いというほどではないですが、若干安い水準となっています。

情報エレクトロニクスファンドの評判はどう?

さて、情報エレクトロニクスファンドの評判はどうなっているでしょうか。


情報エレクトロニクスファンドの過去のアワード関連の情報を見てみると、以下の受賞歴がありました。


参照:野村アセットマネジメント


メジャーな賞であるR&Iファンド大賞を4年連続で受賞しています。情報エレクトロニクスファンドの世間的な評判は良いと言えるでしょう。


情報エレクトロニクスファンドの掲示板での評判や口コミは

次は、一般の個人投資家からの評判もチェックしておきましょう。リアルな口コミが見れるYahoo掲示板をチェックしてみます。


参照:Yahooファイナンス


半導体の将来に期待して投資をしている側面と、リターンどうこうというよりは日本株を応援する意味で投資しているという口コミですね。


株をやっている人の中にも応援の意味を込めてやっている人は一定数いらっしゃるのではないでしょうか。


参照:Yahooファイナンス


情報エレクトロニクスファンドの信託報酬はアクティブファンドである以上、インデックスファンドと比べるとかなり高くなっています。そこが気になるというコメントですね。


ですが、その一方でパフォーマンスには満足しているという口コミです。高い手数料を払いつつもインデックス上回るというのがアクティブファンドの使命ですので、そこを満たせていれば素晴らしいパフォーマンスだと言えるでしょう。


参照:Yahooファイナンス


情報エレクトロニクスファンドをオンリーワンのファンドたと思っている方からの口コミですね。ファンドへの期待値は高いが、同時に信託報酬の高さも気になっているというコメントです。


全体として情報エレクトロニクスファンドの評判は悪くないですが、手数料の高さが気になるという口コミはちょくちょくみられる結果となりました。


情報エレクトロニクスファンドの組入銘柄トップ10

それでは、実際に情報エレクトロニクスファンドがどんな銘柄に投資しているのか、組入れ銘柄トップ10について見ていきましょう。


2024年10月31日時点

順位銘柄名業種比率
1フジクラ非鉄金属8.1%
2ソフトバンクグループ情報・通信業7.0%
3富士通電気機器6.6%
4日立製作所電気機器6.3%
5日本電信電話情報・通信業5.6%
6リクルートホールディングスサービス業5.3%
7日本電気硝子ガラス・土石製品4.8%
8村田製作所電気機器4.4%
9アドバンテスト電気機器4.3%
10古川電気工業非鉄金属4.3%


フジクラは日常生活では耳にする機会はあまりありませんが、国内大手の電線メーカーです。AI関連用途のコネクタなどによる業績拡大が注目されています。


ソフトバンクや富士通、日立製作所などはみなさんご存じの超大企業ですね。


では、このような企業に投資した結果、運用成績はどうなっているでしょうか。


情報エレクトロニクスファンドの運用成績をチェックする

設定来の運用成績とは

運用開始してからこれまでの運用成績はこちらです。


参照:月次レポート


設定日が1984年というのがすごいですね。笑 2000年ごろに一時上昇したものの、その後は低迷が続いていましたが、2013年から右肩上がりで上昇しています。


古くからある投資信託はいわゆるこのアベノミクスの時期から上がっているファンドも多いですね。


1997年からのリターンを数字で見ると次のようになります。


参照:野村アセットマネジメント


平均年率リターン7.0%、平均年率リスク22.8%となっています。シャープレシオで見てみると0.3です。


平均年率リターンが7%という数字だと、そこまで悪くないように見えるかもしれませんが、これは分配金再投資基準での基準価格ですので実際の利回りはもっと小さいです。


シャープレシオを見ても1を大きく下回っており、運用効率はあまり良くないと言えそうです。


情報エレクトロニクスファンドの分配金に要注意

運用効率を下げている一因として分配金がありますので、情報エレクトロニクスファンドがこれまで分配金を出しているかもチェックしておきましょう。


参照:月次レポート


ここ5年、毎年分配金が出ており、累計で見てもかなりの金額が分配されています。


各所で言われていますが、分配金を出すと運用効率の悪化を招くため、そのような投資信託は選んではいけません。


本ファンドの運用効率がそこまで良いと言えないのも納得です。


マーケットとの比較

情報エレクトロニクスファンドは、高い手数料を払う代わりにインデックスを上回るパフォーマンスを目指すアクティブファンドです。


そのため代表的なインデックスと成績を比較してみましょう。


参照:WEALTH ADVISOR


S&P500:450万円
情報エレクトロニクスファンド:425万円
日経平均:218万円
TOPIX:188万円


米国の代表的なインデックスであるS&P500には負けていますが、日経平均やTOPIXには大きく勝ち越しています。


設定来からの運用成績はイマイチですが、ここ10年程を切り取ると中々良い運用成績を残していますね。とはいえこの時期は情報系がよすぎたというのもあります。


今がピーク感もあり、暴落の恐れもあるのでこれから投資するのはやや危険かもしれません。


情報エレクトロニクスファンドへの投資まとめ

情報エレクトロニクスファンドはいわゆるテーマ型の投資信託です。


テーマ型の投資信託は運用戦略が分かりやすい一方で、リターンが振るわないことも多く一般的にはあまりおすすめされていません


情報エレクトロニクスファンドもここ10年の運用成績はいいですが、設定来で見るとあまり振るわず特別良いとは言えないファンドとなっています。


さらに、分配金を出していますので運用効率の悪化を招いていますし、直近の成績がよかったことでピーク感もあり、今後は下落の可能性も懸念されます。


今から高い手数料を払って投資を始めるのはあまりおすすめできません。


個人的におすすめのファンドについては下記のランキングで解説していますので気になる方はぜひそちらもチェックしてみて下さい。


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