One国内株オープン(自由演技)って投資していい投資信託なのかな?やめた方がいいのかな?
資産運用を検討していてOne国内株オープン(自由演技)に投資するか悩んでいる方も多いと思います。
本記事ではOne国内株オープン(自由演技)がいったいどんな投資信託なのか詳細に分析して解説していきます。投資を迷っている方はぜひ参考にしてみて下さい。
One国内株オープン(自由演技)の概要
One国内株オープン(自由演技)の投資戦略
さぁそれではまずOne国内株オープン(自由演技)が一体どんな投資信託なのかから見ていきましょう。
One国内株オープン(自由演技)の運用コンセプトは次のように説明されています。
「目標はTOPIXに勝つ。」これは多くのアクティブファンドが掲げている目標ですね。
そして、特徴的なのがそのあとです。画一的な運用スタイルではなく相場動向に合わせてベストな運用スタイルを自由に適宜選択していくとあります。
投資信託ではあらかじめ決められた運用戦略に沿うものがほとんどで、ある種機械的とも言える運用も多いですが、One国内株オープン(自由演技)では状況に合わせて運用スタイルを変化させていきます。
相場動向に合わせて自由な運用スタイルでリターンを出せたら理想的とも言えますね。
かなり期待感の高まる内容ですが具体的にはどのように資産運用していくのでしょうか。
もう少し詳細に見てみると、運用戦略は次のように説明されています。
一般的に大型株の方がTOPIXと近しい動きをしますので大型株でベースの動きをカバーしつつ、TOPIXと相関が小さい中小型株にも投資することでTOPIXを上回るリターンを狙っていこうというものです。
実行するのは簡単ではなさそうですが、運用戦略としては良さそうですね。では、この難易度の高い資産運用は誰が行うのでしょうか。ファンドマネージャーについて見ていきましょう。
One国内株オープン(自由演技)のファンドマネージャーとは
投資信託では、ファンドマネージャーの詳細はオープンにされず、実際に誰が運用しているのかよく分からないというケースも多いです。
投資信託の場合、あくまでイチ会社員が資産運用することになりますからそれも仕方ないと言えますね。
ですが、One国内株オープン(自由演技)ではファンドマネージャーがしっかりと表に出ています。
2005年から運用業務に従事とありますので、20年ほど運用業務に携わっているわけですね。
難易度の高い運用戦略を掲げていると思いますが、その結果どのような運用成績になったかは追ってチェックしていきましょう。
続いては新NISAの可否をチェックします。
One国内株オープン(自由演技)は新NISAに対応してるの?
NISAとは少額投資非課税制度のことで決められた金額内であれば非課税で資産運用を行うことができます。
NISAの対象商品は限定されているのですが、One国内株オープン(自由演技)は新NISAの成長投資枠対象です。
新NISAを利用しての投資も可能ですので、年間240万円以内の少額投資を考えている場合は検討してみるといいでしょう。
One国内株オープン(自由演技)の手数料は安い?高い?
次は手数料について見ていきましょう。One国内株オープン(自由演技)はアクティブファンドですので同様のカテゴリーの投資信託と比較してみましょう。
ノムラ・ジャパン・オープン | 三菱UFJ日本株アクティブ・ファンド | One国内株オープン(自由演技) | |
---|---|---|---|
購入時手数料 | 最大3.3% | 最大3.3% | 最大3.3% |
運用管理報酬 | 年1.672% | 年1.65% | 年1.76% |
信託財産留保額 | 0.3% | 0.2% | 0.3% |
購入時手数料は3つのファンドで全て同じです。運用管理報酬や信託財産留保額はOne国内株オープン(自由演技)が若干高くなっています。
同カテゴリーの投資信託と比較するとOne国内株オープン(自由演技)の手数料は特別高いわけではないですが、決して安くはなく、若干高い水準だと言えそうです。
One国内株オープン(自由演技)の評判とは?
続いてOne国内株オープン(自由演技)の評判について見てみましょう。
投資信託の業界では優秀なファンドを表彰するアワードがいくつかありますが、One国内株オープン(自由演技)はその中でもメジャーなR&Iファンド大賞で最優秀ファンド賞を受賞しました。
R&Iファンド大賞2024ではいくつかの部門がありましたが、One国内株オープン(自由演技)は「投資信託20年部門 国内株式コア」と「投資信託10年部門 国内株式コア」の二つで最優秀ファンド賞を受賞しました。
これは、One国内株オープン(自由演技)が中長期でみて素晴らしい運用成績を残していることを示しており、One国内株オープン(自由演技)の世間からの評判や評価は高いと言えます。
One国内株オープンの掲示板での評価や口コミをチェック
続いて、実際に投資をしている個人投資家の口コミが見れるヤフー掲示板ものぞいてみましょう。
リアルな口コミはこちらです。
1年半寝かしていたら、1.5倍に増えていたという口コミです。1年半で+50%も増えたら素晴らしい運用成績ではないでしょうか。
時期的に米国債券の方が良かったみたいですが、為替リスクを取らず国内株式でこれだけの運用成績が残せるなら十分すぎると言えるでしょう。
続いての口コミはこちらです。
TOPIXに勝つことを目標としているアクティブファンドなのに勝ててないのでは?という口コミですね。
常にどんな時期を切り取ってもTOPIXに勝ち続けるというのは不可能な話なので一定数こういった口コミや評判が出るのは仕方ないかなと思います。そう気にしすぎる必要もないでしょう。
口コミの数自体は多くありませんでしたが、良い口コミと悪い口コミ両方が見られ、One国内株オープン(自由演技)の掲示板での評判はまずまといったところでしょうか。
One国内株オープン(自由演技)の投資先トップ10
それでは、いよいよ具体的にOne国内株オープン(自由演技)がどんな資産運用をしているのか見てきましょう。
投資先トップ10の銘柄はこちらです。
2024年10月31日時点
順位 | 銘柄名 | 比率 |
---|---|---|
1 | 三菱UFJフィナンシャル・グループ | 2.99% |
2 | トヨタ自動車 | 2.98% |
3 | ソニーグループ | 2.95% |
4 | 日立製作所 | 2.71% |
5 | NTTデータグループ | 2.29% |
6 | 三井住友フィナンシャルグループ | 2.21% |
7 | リクルートホールディングス | 2.07% |
8 | キーエンス | 1.74% |
9 | 信越化学工業 | 1.55% |
10 | 三井物産 | 1.44% |
組入れ銘柄数:178
トップ10に入っているのは誰もが知っている大企業ばかりですね。ポートフォリオ全体での大型、中型、小型株比率もチェックしておきましょう。
規模 | 比率 |
---|---|
大型株 | 58.0% |
中型株 | 26.9% |
小型株 | 15.1% |
大型株を中心としつつも、中型株や小型株で超過収益を狙っていくというコンセプト通りの構成となっていますね。
さて、ではこのような資産運用をした結果、これまでの運用成績はどうなったのか確認していきましょう。
One国内株オープン(自由演技)の運用成績は実際どう?
設定来の運用成績とは
One国内株オープン(自由演技)の設定来の運用成績はこちらです。
設定されてから2012年ごろまでは不調だったものの、2013年ごろから上昇し始めその後は右肩上がりで成長しています。
基準価格は4万円を超えており、ここ10年ほどは素晴らしい運用成績を残していると言えるでしょう。
さらに、これまでの分配金を見てもわずか200円しか分配されておらずこれまでほとんど分配されていないことが分かります。
資産運用では分配金を出すと複利の効果が得られなくなってしまうため、分配金を出さないOne国内株オープン(自由演技)の方針は非常に好感が持てますね。
マーケットとの比較
One国内株オープン(自由演技)が十分に良い成績を残していることがは分かりましたが、ベンチマークであるTOPIXや日経平均と比較してどうだったのかも確認しておきましょう。
One国内株オープン:+244%
TOPIX:+92%
日経平均:+121%
TOPIXや日経平均の2倍以上の運用成績を残しており、素晴らしいの一言ですね。
特にここ10年の運用成績は文句なしと言えるでしょう。
One国内株オープン(自由演技)の今後の見通しはどうなる?
ここ数年の運用成績がベンチマークとあまり変わらないため、インデックスファンドの方が良いという口コミも見られましたが、どの時期においてもベンチマークに勝ち続けるのはどんなファンドでも難しいでしょう。
その中でOne国内株オープン(自由演技)は自由な運用戦略を用いて、10年といった中長期の視点で見ると素晴らしい結果を残しています。
今後がどうなるかはもちろん誰にも分かりませんが、これまで自由に意思決定をする運用戦略で結果を残してきていますので、今後にも期待してもいいのではないでしょうか。
少なくとも絶対にここがダメだというポイントはないかなと思います。One国内株オープン(自由演技)への投資を検討している方の参考になれば幸いです。