実際、バイオベンチャー企業のメディビック（2369）の場合、業績が急速に悪化して過去1年の売上高が1億円を下回りました。この結果、東証から上場廃止を視野に入れた監理銘柄として指定される状況に陥ってしまったのです。株主は優待をもらえないどころか、株そのものが上場廃止で株が紙くずになりかねないという状況になってしまいました。追記：メディビックは2016年10月6日に上場廃止されることが決まりました。

2016年11月1日に上場廃止が決まったサハダイヤモンド（9898）も長らく業績低迷でついに市場から撤退が決まってしまいました。

同じ上場廃止でも、まったく違う実例もあります。投資ファンドの出資によるTOBを受け入れて上場廃止を決めた結婚式場を運営するノバレーゼ(2128）の場合。株主優待も配当もとりやめることを発表したのですがTOB価格1944円はが発表していた時点(2016年9月1日）の終値(792円）での2倍以上でした。結果、株価は連日大幅高となり既存株主にとっても、株主優待や配当がなくなっても困らないくらい株価が値上がりしたケースもあります。

いずれにしても、株主優待をもらうことを当てにしていたのに、届かなくなるのは残念なので、投資する前に最新情報をチェックなさることお忘れなく。。

株主優待フォーラムでは企業の公式ホームページを定期的にチェック、公式ホームページに掲載されていない場合はＩＲ部門に確認した情報を掲載しています。日経新聞がまとめている適時開示情報を参考に、優待に関する個別企業によるリリースは、それぞれの企業の詳細ページに迅速に反映するようにしていますのでご参照ください。休止、廃止で検索していただくとすでに株主優待をとりやめた会社がリストアップされます。

2016年11月28日更新

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